「虎に翼」第4週で、寅子の父・直言が検察に逮捕され収監されます。
「共和事件」として世間を大きく揺るがしていきます。
あまりの突然のできごとに猪爪家の家族は驚き慌てます。
どうして直言は逮捕されてしまったのでしょう?
モデルとなった実際の事件「帝人事件」もみてみましょう。
直言の容疑は?
寅子の父・直言は、いつもダジャレばかり言って家族を笑わせる心優しき夫であり、寅子たち子どもを愛する良き父親です。
仕事は帝都銀行の経理課長。
シンガポールやニューヨークにも出向していた、じつは優秀な銀行員です。
ドラマの中で直言は、突然、贈賄の疑いで収監されます。
直言だけではありません。
政府の官僚を含め、16人もの人が贈収賄の罪に問われる大事件へと発展していきます。
「共亜事件」と呼ばれ世間を揺るがしていきます。
モデルとなった「帝人事件」
モデルとなったのは、1934(昭和9)年に起きた帝国人絹会社の株式売買をめぐる「帝人事件」です。
この事件が原因で、当時の斎藤実内閣は総辞職に追い込まれています。
政治問題として取り上げられた大規模な贈収賄事件でしたが、罪跡がはっきりと分からず、裁判でも有罪か無罪か決定しがたい事件だったようです。
起訴された全員が無罪となり、そのため現在では倒閣を目的にしたでっち上げの可能性が極めて高い事件として認識されています。
まとめ
ドラマ「虎に翼」では直言は大事件に巻き込まれ、逮捕されることになりました。
直言は一度は罪を認める自白をします。
しかし寅子達の必死の活動で、一転無罪を勝ち取ります。
この事件は猪爪家を襲う大きな試練でした。
事件をとおし、法律は正しい者を守るものだと寅子は確信していきます。
ゆるぎない人生の土台となる事件でした。
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